橋下大阪新市長が大フィルの補助金を見直す方向らしい。
このニュースをみて、このなにわのヒットラーは、本家のヒットラーにも劣る芸術への理解度なのかと思った。
大フィルと言えば、単に大阪の、いや、日本の素晴らしいオケと言うだけでなく、世界でも有数のオーケストラであることを理解していないのか。
大フィルと朝比奈隆の演奏は既に歴史の中の名演奏になったのかも知れないが、ブルックナーの第7交響曲を作曲家が眠る聖地、聖フローリアン教会で行ったこの演奏は歴史的名演なんて言葉ではとても言い尽くせないほどの響きと感動を与えてくれる。
ブルックナー開始から圧倒的な第1楽章の最後の一音までの一つ一つの音がまさにブルックナーサウンド。朝比奈サウンド!
そして、第2楽章アダージョが静かにその響きを閉じた時にかすかに聞こえる教会の鐘の音、4つか、5つか、、
朝比奈はその鐘の音の余韻が消え去るまで第3楽章のタクトを上げずに待っている。
これは全くの偶然なのか、それとも彼の計算済みのことだったのか分からないけど、生涯その音楽を神に捧げたブルックナーにこれほどふさわしい音空間はないのではないか。
この奇跡のような演奏を橋下市長は聴いたことがないのか、あるいは、聞いていたうえでの発言なのか知らないが、何でも削減すればいいという考え方は人気とりのパフォーマンスとしてわざとやっているとしか思えない。
もしそうでなく、本心からそういう考えなら、彼の芸術への理解度を疑わざるを得ない。
大阪都やカジノが本当に人々の心を豊かにするとは思えない。本当の豊かさは心の中からしか生まれないことを理解して欲しい。
世界の音楽ファンの一人として、これからも大フィルの素晴らしい演奏が聴けることを願わずにはおれません。




























